こんにちは、もやしししゃもです。
突然ですがみなさんは「ハニーバッジャー」という動物をご存知でしょうか。英語ではHoney badger(ハニーバッジャー)と書かれていたり、ラーテル、ミツアナグマとも呼ばれています。日本ではあまり馴染みない方が多いかと思います。🦡
そして、ビットコインを動物に例えると「ハニーバッジャー」に似ているとも考えられています。これは、ハニーバッジャーが「世界一恐れを知らない動物」とギネス認定されているくらい、獰猛かつ勇敢な性格を持っていることに由来しています。
海外でハニーバッジャーは一種の強者のようなミームで使用されており、下記のような格言も広く認知されています。
honey badger don’t care
ハニーバッジャーは気にしない
Jimmy Song氏著の「プログラミング・ビットコイン」では表紙にはハニーバッジャーがいます。
ちなみに、ビットコイナー反省会のマスコットキャラは「バッジャー君」と呼び、ハニーバッジャーの文脈から制作されました。
カナダでは「HoneyBadger」という名前のビットコインATMサービス企業もあるみたいです。
そんな、ビットコインと縁があるハニーバッジャーとビットコインとの共通点をまとめます。ビットコインを知るのはもちろんですが、ハニーバッジャーを知る回になりそうです。w
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moyashamo@getalby.com
ハニーバッジャーとビットコインの共通点6選🍯🦡
ハニーバッジャーとビットコインの共通点をいくつかピックアップしました。
怖いもの知らず
並外れた回復力
どんな攻撃にも耐える頑丈さ
手段を問わない貪欲さ
誰も止めることができない
攻撃者を撃退する
1つずつ説明していきます。
1.怖いもの知らず
ハニーバッジャーは前段にも書いた通り「世界一恐れを知らない動物」とギネス認定されています。ハニーバッジャーのミームのきっかけである下記動画は1億回以上再生されており、ジャッカルに威嚇したり、コブラと闘って捕食したり、ハチだらけのハチの巣に顔を突っ込んだりしています。
体長は70~100cmくらいで、体重は7~13kgと比較的小柄です。小柄でありながら、ライオンやハイエナに立ち向かい、撃退するほどの強さを持っています。「ハニーバッジャーは気にしない」とあるように、相手がどんなに強大であろうと無鉄砲に威嚇してはしっかりと撃退します。
ビットコインも怖いもの知らずなところがあります。ビットコインアンチに否定されようが、バフェットに馬鹿にされようが、世界の政府要人に嫌われようが、国に禁止されようがビットコインは気にしません。
また、ビットコインは法定通貨のアンチテーゼとして、今後強大な権力者や利権構造から嫌な目で睨まれるかもしれません。しかし、ビットコインはどんな相手がいても気にしません。むしろ、敵対者もビットコインを受け入れざるを得ない日が来るかもしれません。
2.並外れた回復力
ハニーバッジャーは猛毒を持つコブラを果敢に攻撃して、最終的には捕食してしまいます。
実は、ハニーバッジャーにはコブラ科のヘビが持つ神経毒を分解し、排出する能力が備わっています。そのため、コブラに噛まれたら一時的に寝込んでしまうものの、数時間もすれば何もなかったかのように回復して活動を再開します。
ヘビへの毒耐性もあることもあり、大量のハチがいるハチの巣に顔を突っ込んで餌を獲得することもできます。ハニーバッジャーには並外れた回復力があります。
ビットコインにも「難易度調整」という回復機構が備わっています。マイナーが大量に増えた場合には、一時的に早いスパンでブロックが採掘されてしまうものの、2016ブロックに行われる難易度調整によってブロック生成速度が約10分になるようにリセットされます。
逆に、マイナーが大量に抜けた場合には、マイナーごとの収益性が上がるため別のマイナーを惹き付けますし、難易度調整によってビットコインの調子は元通りになります。ハニーバッジャーもビットコインも体調管理はバッチリです。
3.どんな攻撃にも耐える頑丈さ
ハニーバッジャーの背中の皮膚は伸縮性があり分厚く硬く、猛獣の爪や牙をも簡単には通しません。そのため、ライオンやジャッカルなど大型の肉食動物にすぐにやられずに、互角に戦うことができます。
ハニーバッジャーの皮膚の頑丈さから、南アフリカにはどんな攻撃も跳ね返すという意味合いで「ラーテル歩兵戦闘車」という名前の戦車があるほどです。
ビットコインも2009年から今日まで様々な攻撃を受けながら生き続けている頑丈さがあります。また、暗号化というシンプルかつ強力な仕組みでビットコインは守られています。そして、ビットコインのコアデザインも頑丈です。
ビットコインへの攻撃手法や弱みはあるかもしれませんが、現在も問題なく稼働しています。
参考:Bitcoin Weaknesses
4.手段を問わない貪欲さ
ハニーバッジャーは餌を手に入れられるなら、ハチに刺されながらハチの巣に突撃するし、トゲトゲの植物を踏むし、コブラに噛まれることも気にしません。もちろん、皮膚が硬いことや、毒が治ることを理解しているのかもしれませんが、怖気ずに果敢に攻めるという性格を持ち合わせています。
ハイエナやライオンなど大型の肉食動物が食事の邪魔をしてきたら、むしろ威嚇をして撃退を目指します。目的を成し遂げるためならブレずに徹底的にやり遂げる貪欲さがあります。
ビットコインの手段を問わない貪欲さとしては、Satoshi Nakamotoが挙げられます。ビットコインができるまでもデジタル通貨へ数々の挑戦がありましたが、ことごとく失敗してきました。しかし、ある日突然Satoshi Nakamotoというアカウントが「Bitcoin」というP2P電子通貨を発表しました。
そして、Satoshiは初めから最後まで一切身元を明かさず匿名を徹底しました。発明者が匿名であることがビットコインの成功の鍵であると最初からわかっていたのでしょう。ついには匿名のまま姿をくらまし、結局Satoshiを知る者はいません。
ビットコインのエコシステムにはSatoshiの理念が落とし込まれており、Satoshi Nakamotoのいる間に強固なコミュニティが組成され、今や誰も止めることができない健全なデジタル貨幣システムとなっています。ビットコインの技術はもちろん、Satoshi Nakamotoの匿名的な立ち振る舞い自体もビットコインの重要な要素であり、Satoshiの徹底した手段を問わない貪欲さが感じられます。
5.誰も止めることができない
餌を前にしたハニーバッジャーを、トゲもライオンもハチも毒蛇も、もちろん人間であっても止めることはできません。むしろ、邪魔する者がいたら襲い掛かります。
大型の捕食者があまり生息していないような岩石砂漠や礫砂漠などの場所において、ハニーバッジャーはピラミッドの頂点であるとも言われています。
ビットコインも、誰も止めることができないような状況になってきています。ビットコインはノード及びマイナーが世界中に分散しており、1つを潰しても意味がなく、そうしている間に新たなノードが増えます。また、ビットコインは全ての人に開かれているので、どんどん分散化が進み時間が経てば経つほど止めることが困難になります。
禁止により使えなくするとかはできますが、全世界で禁止ということはできず、中国も、アメリカ大統領も、強大な権力者もビットコインを止めることはできません。
6.攻撃者を撃退する
ハニーバッジャーは頑丈な皮膚や、毒耐性などの守りだけではなく、攻撃方法も兼ね備えています。強力なあごと大きくするどい鉤爪によって、攻撃し皮膚が頑丈なコブラなども噛み千切ることができます。
また、ハニーバッジャーはスカンクと同様に肛門の近くに臭腺があります。威嚇の際には臭腺から強烈なガスを噴射し、匂いが付くと数日間は匂いが取れないとも言われています。動物の嗅覚は人間よりも優れており、匂いの攻撃によるダメージは大きいです。
ビットコイン自体に攻撃性はありませんが、例えば51%攻撃を狙う者がいた場合、攻撃者は大量に電気代を払うことになり長続きすることは難しいです。さらに、51%に満たなければ計算リソースが増え、ビットコインの維持に貢献することとなります。ビットコインのルールに背くものは損してしまうという設計になっています。
他にも、ビットコインの買い占めをしようとしたらビットコインの価格が上がりマイニングインセンティブを高め、結果的にビットコインがより強固なものになってしまいます。
ハニーバッジャーもビットコインも、攻撃するとむしろ被害を受けるので攻撃したくはありません。
まとめ:ビットコインは世界一恐れを知らない貨幣システム🍯🦡
ハニーバッジャーとビットコインの共通点について説明しました。ハニーバッジャーについて初めてしっかり調べましたが、小さいながらもたくましくてかっこいいですね。応援したくなります。
正直、時の為政者や法定通貨運営者、基軸通貨を狙う者にとってビットコインの存在は害悪なんだろうなと思います。ハチや小動物を食べてしまうハニーバッジャーが畜産業者や養蜂業者に害獣扱いされているのに似ていますね。
しかし、ビットコインを潰す方法は色々案があるものの経済合理性の観点から実現が難しかったりします。潰せない都合の悪いものができてしまった以上は、うまく付き合っていく必要があるように思います。
ビットコインはSatoshi Nakamotoが徹底して作り上げた技術と意思を引き継いで今も稼働しています。ビットコインはこれまで人類が失敗してきた貨幣システムの解決策の一つだと思いますし、「人類と貨幣」のネクストステップだとも個人的に思っています。
ハニーバッジャーのように何も恐れず、気にせず、ひたすら稼働しているビットコインを応援したくはありませんか?ビットコインの保有はもちろん、ビットコインの使用、ノード構築、LNノード運用、ビットコインの認知拡大、寄付、翻訳、アプリ開発など、ビットコインに貢献する場は大量に用意されています(参考:ビットコインを支援する)。このニュースレター「Read BTC」はビットコインの認知拡大と、ビットコインの理解者を増やすことを主眼においています。
僕としては、世界がビットコインに追い付く、もしくはビットコインが失敗に終わる瞬間を見届けたいです。個人的にこの2つのどちらかがいつか来ると思っているので、それを見られるように長生き頑張りましょう。
今週のビットコイン関連ニュース⚡
AppleのMacBookにビットコインホワイトペーパーpdfがデフォルトで入っている
下記のようにMacのターミナルに打ち込むと、ビットコインホワイトペーパーが開くようです
「open /System/Library/Image\ Capture/Devices/VirtualScanner.app/Contents/Resources/simpledoc.pdf」
Appleにビットコイン好きがいたのか、サンプルPDFとして版権的に都合が良かったのかわかりませんが、ビットコインのアイデアが世界中に散らばっていると思うと面白いですね
CleanSpark が1億4,500万ドルの取引でビットコインマイニング 能力を倍増
米CleanSparkがBitmainと契約しマイニングマシンを45,000台購入契約を締結
CleanSparkの現在の6.7EH/sに対し、6.3EH/sが追加されることになる
また、CleanSparkは2月にも20,000台購入しており、年末には16EH/sを達成する目標を掲げている
現在全ハッシュレートが346EH/sなのでCleanSparkは約4.6%のパワーを保有することになる
CleanSparkは1987年にソフトウェアとエネルギーソリューション企業として設立され、2020年にマイニングに進みだした
同社は100%再生可能エネルギー化を目指しており、現在は90%ほどだそう
マイニング事業者が厳しい時期もありましたが、着々とエネルギー産業がマイニングに参入しているように思います
ビットコイン マイナー Bitdeer が4/14にNasdaqで取引開始
シンガポール拠点のマイニング企業Bitdeerが、何度も遅延しつつもSPACにより4/14にNasdaq上場
マイニング企業の株はビットコインの影響が強すぎるので投資として良いものかはさておき、マイニング事業が元気になってきている感じがしますね
ビットコインの価格が上がったことが影響しているならば、下がった時は相変わらず影響がありそうです
ウォーレン・バフェットはビットコインを「ギャンブルのトークン」として非難しBTCは30日間で35%上昇
ウォーレン・バフェット氏は相変わらずビットコインを非難しているようです
現在92歳とのことで、彼の時間を考えるとビットコインに期待できないというのはわかります
ただ、バフェット氏には「お金」や「Workの価値」を理解できると思っていたので少し残念です
誰に非難されようが動き続ける、それがビットコインです🍯🦡
バフェット氏や他の誰かの意見に振り回されるのではなく、何でも自分で考えましょう
2020年に閉鎖されたOpenBazaar(分散型AmazonやEtsyのようなものらしい)は近々復活する雰囲気が出てきました
公式HPでは「openbazaar 3.0 - coming soon」と記載されています
Lightning Networkも2020年から利用者が増えているので、例えば物流とLNが絡んでいったらかなり面白そうだと思いました
おまけ:CryptoBar P2PでポテチをSatoshiで買った🥔⚡
先日、CryptoBar P2Pに初めて行きました。今回はNFTチケットを持っている友達の同伴なので、ありがたく無料で入らせていただきました。
こじんまりとした店内でリラックスできました。CryptoBar P2PのオーナーBBBさんもいらっしゃって、僕がビットコイン好きであることもご理解いただきLightning Networkやビットコイン、もちろんその他クリプト雑談などもできてよかったです。
CryptoBar P2Pさんではドリンク飲み放題ですが、スナック菓子などは有料となっています。せっかくLN決済できるということで、ポテチをLN決済で購入させていただきました。オフラインの場で初めてLN決済をしたと思います。
初めてLN決済のシーンを見た方もいて、速さに驚いていたことが個人的に印象に残っています。やっぱLNは速いんだなと改めて感じました。友達はその場でWallet of SatoshiをDLしていました。その他も、クリプト決済周りの実態を知ることができておもしろかったです。
「実際、LN送金の速度はどれくらいか試してみよう」ということで、BBBさんにご協力いただき、LN送金の様子を撮影しました。ZEBEDEEのカストディアルウォレット分のSatoshiしか持ち合わせてなかったので、諸々細かいところは許してください。笑(スマホのパターンも捨てパターンです。笑)
↓動画です
https://twitter.com/CryptoBarP2P/status/1646845259748638720?s=20
僕はビットコインだからこそLNに興味を持っていましたが、高速送金などの決済実需としてLNから興味を持つ方もいるんじゃないかなと思いました。草の根活動ってほどでもないですが、LNを現場で利用してLNの認知拡大やLN上のSatoshiを持つ人を増やしていけたらいいなと思います。⚡
NFT権利売買プラットフォーム「PARKET」🚩
今回、CryptoBar P2Pに誘っていただいた友達が「PARKET」というNFT権利売買プラットフォームに取り組んでいるようです。CryptoBar P2Pとコラボもやっているらしく、同伴権や1日店長権という変わったのもあるのでご興味あればチェックしてみてください。
→PARKET
結構界隈の有名人が出品しているな~という印象を持ちました。個人ができるサービスをオンチェーンで販売し、それに対価を払うサービスであり、シンプルでいいなと思ったので個人的に応援しています。
ビットコインニュースレターなのでNFTと縁遠いかもですが、PARKETというのがあると知っていただければという感じです!笑
今後も機会があればLN決済していきたいし、LNウォレットをダウンロードした人にSatoshiを送り付けていきたいなと思います!⚡
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#45 Not your keys, not your coinsの重要性🔑#45
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