こんにちは、もやしししゃもです。
「Bitcoin Tokyo 2024」に行ってきました!お会いできた方や、Read BTCを読んでいると言ってくださった方、ありがとうございました。また、カンファレンスの運営に携わっていただいた方々もありがとうございました。
今週は何を書こうか考えていましたが、せっかくBitcoin Tokyo 2024に参加したので、覚えているうちに感じたことを書いてみようかと思います。
1つ1つの講演について情報をまとめるというよりは、イベントを通じて自分が体感したものや備忘録的なものを書いていくという感じです。
もしかしたらまとまりのない文章かもしれません。笑
また、今回の記事はいつでも無料で読める記事にする予定です。イベント参加レポートとして、Bitcoin Tokyo 2024の記憶の1つになれれば良いなと思います。
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moyashamo@getalby.com
Bitcoin Tokyo 2024の参加前
Bitcoin Tokyo 2024に参加する2週間ほど前に、Shigeru Minamiさんにご機会をいただき、注目しているセッションについて話させていただきました。(Discordのノイズ補正のせいか、僕の音質が悪いと思います)
この時は、自分の中でBitcoin Tokyoへセッションを聞きに行くのがメインだと考えていました。どのセッションを聞こうか、イベントが近づいてくる実感をあまり感じないまま、アジェンダを眺めていました。
Bitcoin Tokyoでは、普段Xなどで絡んでいる方に話しかけたいな~と思いつつ、果たして色んな人と話すことができるかが少し不安でした。
去年のNostrasiaに参加したので、何人かビットコイン繋がりの方と面識はあったのですが、初対面の方についてはイベントではおそらく名札などは無いので、お互い顔がわからない同士どうやって最初に話せるんだろうと思っていました。
そのため、セッションのアジェンダを見て心を落ち着かせていました。セッションを聞いていれば最悪一人でも楽しむことができます。笑
Bitcoin Tokyoが近づくと、たまたま交流会で一人ぼっちになっているみたいな動画が流れてきました。哀愁が漂っています。笑
「おそらく自分もこうなる」というような内容が自分のタイムラインで流れてきて、「あ、同じだ」と逆に安心感を覚えました。
僕の場合イベントや交流会に参加すると、一人で黙々と食べ物を食べたり、ドリンクを飲み続けるといったことがよくあります。よくあるイベントでは、顔見知り同士がすでにグループみたいになっていて、顔を知られていないと輪に入りづらかったりします。
でも今回のイベントは、ビットコイン好きの特性上初対面の人が多いみたいな状況ですし、話す内容も自分が好きなビットコインについて話せるので、何とかなるんじゃないかな~と思うことができました。(今思えば、気にしすぎでした。笑)
ビタキセのワクワク感とビタキセ部⛏
KishinさんによるBitaxeの予約販売をきっかけに、2024年9月9日に「ビタキセ部」と呼ばれる個人マイナー(予定)の集いがDiamond HandsのTelegramにできたりして、とにかくビタキセがイベント開催前から盛り上がっていました。
僕も、ソロマイニングに価値があるかというような記事も書いたり、ビタキセも事前予約しました。
Bitcoin Tokyo 2024は初心者の方から歴戦のビットコイナーまで様々な人達が参加するものではありますが、やっぱりビットコインに対する向き合い方が近い人も結構いるなーと改めて実感しました。
超合理的な投資家であれば、絶対にビタキセを買わないかと思います。よくあるエアドロとかもないし、マシン代と電気代によって高い確率で損します。僕も単純にお金を増やしたいなら買わないかもなーと思います。笑
でも、ビタキセのようなものを購入して、マシンを動かして盛り上がっている様子を見ると、ビットコインを体験として楽しんでいるなと思いまし、ビットコイン好きなんだなと思います。
もちろん、ビットコインを体験する方法はビタキセに限りません。フルノードを動かしたり、Lightningのチャネルを作ったり、コールドウォレットを触ってみたり、ビットコインを送受信するだけでも体験できます。
ビットコインが好きだからこそ、損得勘定を気にせずにとにかく触ってみる、取り組んでみるというところがいいなと思うし、自分もそのような気持ちです。
ビットコイン自体は自由市場で合理的な雰囲気があり、ビットコイナーも完全合理主義者なイメージを持っている方もいるかもしれませんが、本当にビットコイナーは色んな人がいます。個人的には、ビットコインを楽しんでいる人達を見るのが結構好きです。
元々Diamond HandsはLightningノードを動かすコミュニティなので、マイニングなどのガジェット系と相性が良いってのもあるでしょう。とにかく、ビタキセという話題で盛り上がれるような人達がBitcoin Tokyoに集うんだ!と改めてワクワクしました。(イベント後、ビタキセを稼働しています)
印象に残ったオープニングの言葉💬
そうこうしているうちに、Bitcoin Tokyo 2024当日になり無事オープニング前に会場に入ることができました。スポンサー等のロゴが入ったペットボトルを受け取りました。良いデザインです。
最初のオープニングとはなりますが、Kojiさんが提示していたジェフ・ベゾスの名言が頭に残っています。
変わらないものを軸に戦略を立てよ。
— ジェフ・ベゾス
ご存知かもしれませんが、ジェフ・ベゾスはAmazonの創業者です。ジェフ・ベゾスは次の3つを顧客が「変わらず求め続けるもの」として定義し、戦略を立てたと言われています。
低価格
迅速な配達
幅広い品ぞろえ(選択肢)
確かに、変わらないものを軸とすることで、長期的にコミットすることができますし、コミットしたものがどんどんと積み上がっていきます。
僕にも数年前草コイナー時代があったことを思い出しました。過去にはプロジェクトを応援したり、熱心にコミュニティ活動をしてきたこともありました。しかしながら、プロジェクトが沈む船であればそれまでの頑張りはすべて失われます。
草コイナー時代の僕に興味がある方がいれば、こちらの記事を読んでみてください。
多少は経験値などが残るかもしれませんが、プロジェクトが終わってしまえばこれ以上コミットすることもできません。
だからこそ、変わらないもの、長続きするであろうものを軸とするのはとても大事だと考えています。「Read BTC」も長期的に続けたい活動であり、ビットコインが長期的に続くと考えるから腰を据えて活動を続けることができます。
Bitcoin will change us more than we will change it.
ビットコインが変わる以上に、私たちが変わるでしょう。
— MartyBent
上記の言葉のように、むしろ私たち以上にビットコインは変わることなく、ブロックを生成し続けています。まるで、ビットコインは私たちの身の回りの環境のようなものになりつつあると思います。
ビットコインが変わらないからこそ、ビットコインをライフスタイルにすることもできます。ビットコインの存在に気付けて本当に良かったなと思います。
ビットコインが変わらないものであるからこそ、今回のBitcoin Tokyo 2024は日本における重要なイベントとなると思いました。
ライトニングマルシェとビットコイン決済の重要性⚡️
ライトニングマルシェでは色々と購入させていただきました。こちらは写真を撮った一部ですが、他にもお菓子やシールを買ったり、メピカバリさんの施術もこっそり受けていました。
おもしろいなと思ったのは、商品の多くの値付けがsats建てで行われていたことです。海外から来た人達にとってもわかりやすかったんじゃないかと思います。
利便性以外にも、satsを基軸通貨として決済体験をすることができました。
Bitcoin Tokyo 2024の終わりくらいに、課税されるだとか、良貨であるビットコインを使いたくないだとかで、決済として使われる力学が働かないんじゃないかという内容をXのタイムラインで見かけました。
現在だけを切り取って合理的に考えたら、ビットコインを使いたくないのはわかります。課税計算が煩わしいですし、決済した分のビットコインを後で取引所などで買うというのも面倒です。店舗側も商品コストが日本円なので、場合によってはビットコインを売却する必要があります。現在の仕組みでは、当然日本円の決済が一番楽です。
でも、これもビタキセのようなもので、ビットコインが好きだからこそビットコイン決済をして体験する行為に価値があります。ビットコインが好きでなくても、決済の体験をすることによってビットコインやお金に対する考え方が変わるかもしれません。
katakotoさんとアンドレアスさんが僕の気持ちを代弁してくれました。
今はビットコインのSoVに注目されており、個人的にもMoE(交換手段)として日本で本格的に使われる時代はまだまだ未来だと考えています。しかしながら、誰かがやらなければ何も変わらないので、マルシェというライトニング決済ができる機会は非常に価値あることだと考えています。まさに、未来のお金を体験することができます。
また、ビットコイン決済を導入することは、販売者側にとって合理的な側面もあると思います。まず、現金ではないのでお釣りなどの煩わしさがありません。
また、よく店舗を出店している方であればPayPayなどと契約されているかもしれませんが、マルシェくらいしか販売する機会がない人は電子マネー関連の契約やアカウント作成を必要とせず、今すぐ決済を受け入れることができます。もちろん、電子マネーやクレカのような高い手数料もかかりません。
その他にも、良貨とされるビットコインで支払うことは、販売者に対する敬意でもあります。今は日本円も頑張って購買力を維持していますが、毎年インフレさせることを目標としている日本円が将来にわたって同様の購買力を維持できるとは思えません。
自国通貨のインフレ率の高い国ではドルで売買が行われることもあり、通貨を決定しているのは購入者ではなく販売者です。つまり、いくら購入者が「日本円で決済したい」と考えていても、販売者がドルやビットコインを指定したら、それを買わないか従うしかありません。
ドルも長期的にインフレを推し進めているため、購買力は基本的に下落していきます。法定通貨の価値下落に敏感なのは、消費者よりも店舗側や事業者側かと思います。商品コストの増加、商品の値上げなど、事業において死活問題です。商品自体は何も変わっていないのに、毎日値札を張り替えるという状態は不健全です。
現在、ビットコインはSoVがメイントピックではありますが、MoEとして既に使えるという事実には価値があります。法定通貨の価値下落に多くの人が気付く日は突然かもしれません。いつでも誰でもビットコイン決済へと移行することができます。
ライトニングマルシェの様子については、ビットコイン図鑑を見てみてください!通貨の壁を越えて和気あいあいとしています。
参考記事:ライトニングマルシェとは?ビットコイン好きな人々の草の根活動を紹介
ビットコイン好きの人達との交流🤝
イベントの前に心配していた一人ぼっちになっちゃうんじゃないか問題は、まったく問題ありませんでした。笑
イベントが始まった時は、Xなどで「どこにいるんだ~」みたいな内容がタイムラインにたくさんあり、昼休憩の自由時間にたくさんの初対面の方と話すことができました。
「あの人〇〇さんだよ」とか「あの人もやしさんだよ」みたいな感じで、意外と簡単に顔見知りが増えていきました。今やXのフォロワーは1400人くらいで、ビットコイン限定かと思いますがついに認知されることも増えてきていると感じました。笑
ビットコイナーはビットコインの思想であるトラストレスを重視しているので、あまり人との関わりを持ちたくない印象もあるかもしれません。もちろんそういう方もいらっしゃいますし、トラストレスを徹底している方はBitcoin Tokyo 2024には来ないでしょう。
一方で、「普段SNSで見かけるビットコインコミュニティの人と会ってみたい」と考えている方も結構いるように思いました。ビットコイナーと言えど人間で、似たような価値観を持つ人達のことが好きです。
ビットコイナーはトラストレスを重要視しているからこそ、人間同士のトラストの重要性がわかっているのかもしれません。だからこそ、価値観が合わなかったり、信頼を損ねるような人に対してはとことんシビアになってしまい、外から見ると排他的と捉えられてしまうこともあるのかなと思いました。信頼できない人から距離を置くことは、自分の生活や人生を守る上でとても大事です。
最近よく考えているのですが、貨幣を通じた交換やコミュニケーションというのは両者の間にある信頼を貨幣が取り持っていると考えています。そのため、相手に対して信頼がなくても貨幣さえあれば交換やコミュニケーションが可能ですが、信頼はそこまで貯まりません。
しかしながら、貨幣のない交換やコミュニケーションは両者の間に信頼が必要となります。人間、生きていく上で貨幣を使わない交換やコミュニケーションは結構あるように思います。信頼の役割を果たすビットコインにおいてはトラストレスを重視しますが、今後も関わっていくであろう人とはトラストを築くことが重要であるように思います。
ビットコイナーと一口で言っても色んな人がいるのは当然です。しかしながら、ビットコイナーの中でも僕が好きなタイプというか、範囲がありそうだというのを改めて考えたりしました。(明確な基準とかはありません)
こんな小難しいことを言ってはいますが、おしゃべりする時はトラストとかあまり何も考えておりません。マルシェで買ったもの、講演について、ガジェット紹介、ビットコインとの出会い、普段何しているかなど、本当にざっくばらんな雑談を楽しみました。
ビットコインについては特に、普段オフラインでビットコインについて話せる人が少ないと思います。いきなり話しても詐欺師扱いされてしまいます。そんなビットコインについて話したい人達が各地から集まる、稀有な場だったと思います。
Read BTCの読者との遭遇📚
遭遇と言いますか、「もやしししゃもです」とご挨拶すると、「もやしさんですか!Read BTC読んでます!」といった反応がもらえることが多くてとても嬉しかったです。
「Read BTCという記事を書いているので、よければ読んでみてください」みたいに宣伝する機会がむしろ無かったように思います。笑
「もやしししゃも」と「Read BTC」がセットで紐づいていることが結構嬉しかったです。中には、Xは見てないしフォローもしていないけど、Read BTCともやしししゃもを知っている人もいて驚きました。
たしかに、Diamond Hands Magazineのサブスタック経由でRead BTCを読んでいただいている方も結構いるので、Xを経由しないルートもあるかと思います。毎回の記事で「こんにちは、もやしししゃもです。」と書いているので名前を知る機会はあります。
しかしながら、Xを見ていないということはRead BTCの記事だけで記憶に残ることができているということになります。しっかり記事を読んでくださっている方がいるんだなと、実感することができました。
Read BTCをきっかけに、もやしししゃもを知っていただける方もいて、Read BTCをやっていて良かったと改めて痛感しました。
Read BTCは電子媒体なので、基本的に読者の方とリアルで会える機会は少ないかと思います。実際に、Read BTCを読んでいただいている方とお会いして、自分の書いた過去記事やポッドキャストについて語り合うことがとても新鮮な体験でした。
これからもRead BTCを続けようと思いますので、ぜひともよろしくお願いします。
まとめ:ビットコインの熱気を感じた2日間🔥
Bitcoin Tokyo 2024の運営の方々、本当にありがとうございました。全く運営に関わっていない自分でさえ、最後の方はよれよれに疲れ切っていました。
10年くらい前は、初期ビットコイナーが東京に集まっていて、ビットコインの最先端の時期があったと聞いたことがあります。ハッキングや規制強化の影響で、日本はビットコイン後進国になってしまったと考えている方もいることでしょう。
しかしながら、Bitcoin Tokyo 2024はビットコイン好きだったり、ビットコインに興味がある人が日本にもたくさんいることを明らかにしたイベントだったと思います。
アメリカと単純比較すると劣る面があるかもしれませんが、色んな国がある中で日本は比較的ビットコインにアクセスしやすい方だと思います。日本にこだわる必要はありませんが、ビットコインの本質がわかっている人もたくさんいるので、まだまだ捨てたものでもないと思います。
Bitcoin Tokyo 2024では、ビットコインの最先端を走る人たちが世界各地から集結し、マルシェではたくさんのビットコイン決済が行われ、実際にビットコインが好きな人達の熱気を肌で感じることができました。ビットコインを理解する人を増やすことに貢献したいなと改めて感じました。
ビットコインは直接触ったり見たりすることができないし、一般的にはハッキング事件のニュースくらいでしか見かけないので、怪しいものだと誤解されることが多いです。それでいて、運営からのマーケティング予算などもありません。ビットコインの理解者を増やすには、地道にビットコインを正しく理解してもらう活動を続ける、これに尽きるのかなと思います。
地道な活動は時間がかかります。ましてや、誤解を解くというのはとても大変です。でも、ビットコイン自体はきっと10年後もその先も変わらずあり続けると僕は考えています。ジェフ・ベゾスの言葉「変わらないものを軸に戦略を立てよ」にある通り、変わらないビットコインがあるからこそ、地道な活動に意味をもたらすと思います。
ビットコインを学び、体感しながら、色んな人にビットコインを知ってもらえるようにRead BTCを続けたいと思います。ぜひみなさんも、ビットコインに触れたり、発信したりしてみてください。
↓LNでのチップはこちら(1satoshiに感謝⚡)
moyashamo@getalby.com
おまけ:ビットコインパペットくんの絵を描いた👀
思い出を残すため、ビットコインパペットくんの絵をイベント後に描いてみました。パペットくんがすごく目立っていた一方で、バッジャーくんも共演していると良いなと思い、2人の絵を描きました。
バッジャーくんは髪の毛の情報がないのですが、パペットくんがBitcoin Tokyo 2024のロゴである松の盆栽をカットしているのを参考に、散髪風な感じにしてみました。
写真で見るとちょい微妙に見えますが、実物はもっと良い感じです。その後、ニスも塗ったので高級感が出ました。笑
また別のビットコインイベントがあれば持って行って、Bitcoin Tokyo 2024を思い出すというのも良いなと思いました。
草コイナー時代もこういうイベントに参加したことを思い出しました。時間が経ったのもありますが、ビットコインと出会って自分が変わったなと思うこともあれば、変わってないなと感じるところもあります。
例えば人と語らうことは変わらず好きです。一方で、プロジェクト運営に頼ったりせず自分で考えたり、自分の決断に責任を持てるようになったのが変わったことかなと思います。
今回お会いできた方々とはとても楽しい時間を過ごせました、ありがとうございました。今回お会いできなかった方がいれば、またの機会にお話しましょう。
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講演の情報や、イベントの雰囲気は誰かがまとめてくれるかなと思いましたので、僕はかなり主観的な記事を書いてみました。
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