1.SEC議長ゲンスラー氏CFTCによるビットコインの監督権限を支持💰
SEC Chair Gary Gensler Backs Giving CFTC Bitcoin Oversight
米証券取引委員会(SEC)のゲーリー・ゲンスラー氏はビットコインなど証券に分類されない暗号資産の監督権限を米商品先物取引委員会(CFTC)へ付与するという考えを示しました。
ゲンスラー氏は下記のように語ります。
「暗号資産市場の約1万種類のトークンのうち、その大半は有価証券であると考えている」強調。
一方、その中には証券の定義に当てはまらないものも「ごく少数」あるとして、ビットコインに言及。「貴金属のように取引され、投機的で希少価値が高い、価値の貯蔵物」として形容した。
ETHについては依然として「証券に分類されない」という言及はされていないとのことです。
文脈上、ゲンスラー議長のSECがETHは証券ではないという2018年6月のガイダンスから離れたいという噂がしばらくありましたが、彼らはまだそれを行う信頼できる方法を見つけていません. (ありません。) 私はこの記事を読んでいません。
ゲンスラー氏の発する言葉の慎重さから、暗号資産への理解度の高さがうかがえます。
ETHや他にも多くの暗号資産で「証券」か「商品」か問題はありますが、もし証券に当てはめられた場合はどんなオペレーションになるのかが気になります。特に分散型プロジェクトの場合。
やっぱり商品よりも証券の方が規制が厳しいのですかね?
2.ホワイトハウス:米国議会がPoWマイニングの禁止法案を検討可能性あり🚫
White House: Bitcoin Mining Must Be Greener—Or US Should Ban It
米国の議員と規制当局が、CO2排出が大きいという理由で 暗号資産マイニングを取り締まる可能性があると示唆しました。
米国はビットコインのマイニングのホットスポットです。中国の規制後、マイニング事業は北米に広がり、ビットコインマイニングの米国のシェアが2020年の3.5%から現在の38%に上昇したと示しました。
イーサリアムの「The Merge」も近々あり、ビットコインのPoWについて「エネルギー消費が大きい古いコンセンサスアルゴリズム」と揶揄されることも増えるでしょう。
個人的にPoWという「デジタル上の公平なレース」はおもしろい発明だと思っています。
おそらくマイニング優遇国は今後ビットコインの恩恵を受けられると思いますし、米国から完全規制をされてもどこかの国でマイニングはできそうな気がします。発電して機材を揃えると事業になりますからね。
不要な電気であれば削減したらいいですが、必要な電気だから使われても仕方がないと思います。ホワイトハウスの人達は「ビットコインは不要」と考えていますが、いつか必要と思う日が来るのでしょうか。
3.TrezorとWasabiが提携🔐
Trezor and Wasabi Join Forces To Make Bitcoin More Private
ハードウェアウォレット会社のTrezorと、プライバシー特化のウォレットを提供するWasabi Walletが提携しました。
TrezorデバイスでミキシングサービスのCoinJoinを使用できるようになるというものです。Wasabi WalletはCoinJoinを活用したビットコインウォレットであり、Trezorは匿名ハードウェアウォレットを狙っていくのでしょうか。
Tornado Cashの件以来、ミキシング系はリスク高めだと思っていましたが、確かにハードウェアウォレットのプライバシー性はかなり重要かもしれません。
CoinJoinについてBinanceアカデミーで解説されていました。興味のある方はご覧ください。アウトプットをバラバラにさせる感じですね。
おまけ.戦争とビットコイン🔫
直近、みんな大好きBitMEX創設者のアーサー・ヘイズ氏が「For the War(戦争のために)」と題したいつもの超長文記事を投稿し話題を呼びました。
戦時におけるビットコインについても言及されていたので、興味ある部分を抜粋して感想を書いていきます。
戦時中の政府にとっての関心事は「国が勝つようにすること」です。国が勝つなら、民から問答無用で色々奪うことができます。
お金持ちであっても戦争が起こり資産が奪われると、戦争後にはゼロスタートです。
「戦争」という自分でコントロールできないイベントによって資産を奪われないようにするため、ビットコインは1つの選択肢になり得ます。
自分の国でビットコインが使えないとしても、どこかの国で使える可能性が高いです。規制を受けた場合は国に文句を言わず、脱走する覚悟が必要かと思います。
ビットコインの保有は「秘密鍵が漏れるまで」基本的には証明できません。過去に取引所などで法定通貨をビットコインに変えたとしても、「ウォレットの秘密鍵を忘れた」と言えば持っていることは自分にしかわかりません。
嘘発見器とかでバレて拷問を受け続けることもあるかもですが、言わなければ奪われません。
法定通貨が全滅しても、ビットコインは生存し得ます。アーサーは「石油1バレルあたりのビットコイン」と言っていますが、何らかのエネルギー依存になるかと思います。
ビットコインを明日には買えないかもしれない、ということは日々考える必要がありそうです。「ロシア・ウクライナ戦争」「安倍元総理暗殺」「円安」「インフレ」などなどシビアな感じになってきていて、個人では逆らえないマクロな波にいつ巻き込まれるかわかりません。
個人的にもビットコインが暗号に守られたハード資産だと思っています。少し過激な考え方ですがビットコインは資産における「核兵器」的な存在だと思います。
誰かが核兵器というヤバい兵器を作ってしまったので、強い国家は必ず核兵器を持ちます。核兵器を持つ理由は抑止力であり「他国を信頼できないから」です。平和のために最強の殺戮兵器を持つという皮肉があります。
ビットコインも「サトシナカモト」というヤバい人が国家を揺るがすお金を作ってしまい、徐々に保有者も増えてきています。ビットコインを持つ理由は複数ありますが、「国や他者を信頼できないから」も含まれているでしょう。
ビットコインは避けられない「お金」の概念だと思っています。cryptophileさんの「不可避なビットコイン」は良いタイトルだと思いました。
人間は価値観がバラバラなので争いはずっと続くでしょう。自己防衛はいつも大切にしていきたいですね。
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