1.UmbrelがLNチャネルの復旧を簡単化☔
Lightning Network構築のサービス提供するUmbrelが、LNチャネルの復旧を簡単化する「Automatic Channel Recovery」を導入しました。
自動的にチャネル情報のバックアップが保存され、シークレットワードを入れると復元できるみたいです。
UmbrelでのシークレットワードにLNの情報が紐づくイメージです。
UmbrelはLNの復元に関して不安を感じていたので、バックアップ自動保存をデフォルト設定でつけてくれるのは助かります。
ぜひ、Umbrelユーザーの方はアップデートしましょう!
2.暗号資産ATMを展開するビットコイン・デポがSPAC上場へ🏧
米暗号資産ATMビットコインデポ、ナスダックにSPAC上場へ
米国の暗号資産ATMを展開するビットコイン・デポ(Bitcoin Depot)が、特別買収目的会社(SPAC)との事業統合でナスダック(Nasdaq)へ上場することを発表。
推定株式価値は8億8,500万ドル(約1,212億円)とのことです。
ビットコイン・デポは7,000台以上の暗号資産ATMを北米中心に展開しています。競合としては、コインセンター(Coin Center)が5,284台、コインフリップ(Coinflip)が4,069台です。
SPACは「Special Purpose Acquisition Company」の略で、直訳すると「特別買収目的会社」となります。上場時、自らは事業を行わないペーパーカンパニーであり、原則2年以内に有望な未上場のスタートアップ・ベンチャー企業を買収して事業を入れるスキームとのことです。
ビットコイン・デポの公式サイトを確認したところ、ATMでは下記のことができます。
現金で暗号資産を買って自分のウォレットに送金できる
BTC、ETH、LTCが選択可能
250ドル未満であれば電話番号だけでOK
ビットコインATMは現金を暗号資産に変える機械なのですね。以前聞いたことがあり、何ができるのか知りませんでした。
調べた感じ、暗号資産から現金化はできなさそうなので、暗号資産への資金流入に貢献しているかもしれませんね。
3.米SECがビットコインETFの可否判断を延期
米VanEck、ビットコインETF申請に再挑戦もSECが判断を延期
米資産管理大手VanEck社が申請するビットコインETFを、米SEC(証券取引委員会)が可否判断を延期することを発表しました。期限は10月11日に設定しているとのことです。
VanEck社は2021年11月にビットコインETFを非承認されたらしく、2022年の6月に再申請しているようです。諦めない心がすごいですね。
ビットコインETFは以前から話題になっていますが、果たして米SECの承認が通る日が来るのでしょうか。。笑
ファンダを期待するのもいいですが、個人的にはビットコインETFはあってもなくてもいい、そのくらい緩い感じで考えています。誰に承認されようが否認されようが関係ないのがビットコインです。SECに認められる前に集められるといいかもしれません。
おまけ.個人的に感じるPoSへの違和感
2022年9月の半ばあたりには、Ethereumの「The Merge」でコンセンサスアルゴリズムがPoWからPoSになる予定です。Ethereumは元々PoWからPoSに変えると言われていたので、目標に沿って進捗されていますね。
PoS好きな方々が見ていたら申し訳ありませんが、個人的に感じるPoSへの違和感を書きたいと思います。もちろん、僕の考えが間違っていることもあるので、ぜひみなさんも各自考えていただきたいです。
僕が考えるPoSへの違和感はズバリ「チェーンの既得権益化」です。
PoSチェーンでインカムを得られる人は「過去多くのトークンを保有していた人」です。トークン価格が上がると仮定すると、古のイーサリアンが既得権益層になります。
仮にEthereumがPoSで50年続いたとしましょう。支払う手数料やガス代が誰に渡るかというと、2022年あたりに大量のETHでノードを建てたおじいちゃんおばあちゃん達です。ETHの価格が上がっていれば、2072年の若者はお年寄りに追い付けません。
普通に運用していれば、古のイーサリアンはノーリスクで既得権益を獲得できます。50年経った2072年、彼らはEthereumチェーンで何に貢献しているでしょうか?TXの承認作業をしているだけで、Ethereum上のDappsなどを作る若者達は古のイーサリアンにガス代を支払い続けます。
また、ETH数量がチェーンにおける権力となり、Ethereumチェーン上では古のイーサリアンの言うことを聞かなくてはなりません。既得権益層は既得権益を守るインセンティブが高いため、若者へETHでの寄付などする人も少ないでしょう。
株での配当金を払っている人は会社で雇われた労働者です。PoSの代金を払う人は今を生きるEthereum経済圏の人達です。株の配当金は株ではなく現金であり、PoSのETHに対する報酬はETHです。
EthereumのPoS化を楽しみにしている人達を見ると「既得権益者になりたいんだろうなー」と正直思ってしまいます。(ビットコインもインカムは無いものの、国家経済に対する権力として別プロジェクトのことは言えないかもしれませんが。笑)
一方、PoWチェーンでインカムを得られる人は「今マイニングを頑張っている人」です。2072年における古のビットコイナーはBTCを売る以外の力がありません。リスクを取ってマイニングを今頑張っている人達に送金手数料が払われるなら、「マイニング頑張ってくれてありがとう」という気持ちになります。
「LNはPoSに近いじゃないか」と言われるかもしれませんが、PoSとは違いLNはBTC数量に報酬が比例せず、常にチャネル管理を頑張る必要があります。
時間が経って、どのようなコミュニティが若者に支持されるのかが重要だと思います。まぁ、ビットコインも思想哲学的にチェーンの老害化がされてしまうかもしれませんが、未来どうなっているか楽しみです。LNやLappsで少しは若者の心を残すといいかもしれません。
PoSのPoWとの違いは下記を考えています。
経済的な自然淘汰を引き起こしにくい:認知症や寿命くらい
格差の長期的な拡大:ETHの報酬がETH
配当的な証券リスクがある
今の人ではなく過去の人を尊重する可能性
Ethereumのおかげで飽きずに暗号資産を触り続けられてきましたし、毎度独特なブームを巻き起こしますし、少しはETHを持っていますのでEthereumが大嫌いというわけではありません。PoSの仕組みがこれまでの既得権益構造と似ていてで「嫌だなー」と感じているのが本音です。。
ビットコイナー反省会では2017年9月に既にEthereumのPoS化に関する議論が行われています!PoSへ興味が(ポジティブ・ネガティブ問わず)ある人はぜひ視聴してみてください!
既得権益は人間の性なのかもしれません。人間ってめんどくさいです。笑
今回はハードだったので、次回は緩い「おまけ」書きます。笑
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