1.スクウェア・エニックスが「Zebedee」へ出資🎮
スクエニ、ゲーム向けビットコイン決済提供「Zebedee」へ出資
スクエニ含むファンドや企業が出資し、ZebedeeはシリーズBのラウンドで3500万ドル(約48億円)を調達しました。
スクエニもP2E領域に興味がありそうですね。
「Zebedee」はハイパーカジュアルゲームに対してライトニングネットワークでのマイクロペイメント(最小約0.03円)をAPIなどで提供します。
ユーザーはZbedeeが提供するカストディアルライトニングウォレットを利用し、ゲームをプレイして報酬のビットコインを入手できます。
ゲーム開発者は広告収益などを盛り込んだ従来のハイパーカジュアルゲームに対して、ユーザーへの広告費としてビットコインをユーザーへ配布します。
ゲームで獲得したSatoshiは即Zebedeeウォレットに送金されます。
実際に、ライトニングネットワークのPlay to Earnを導入することで、インストールコストがかなり減っているようです。
個人的にZebedeeは以下の点で素晴らしいと思います。
既存のハイパーカジュアルゲームをP2Eに変換できる
ユーザーは無料プレイで原資回収が不要かつ経済的射幸心が少ない
ウォレットのUIUXが良くビットコインへのアクセスを簡単化した
実質的に企業の広告費をビットコインに転換してユーザーに配っている
カストディアルウォレットに不安視する人もいますが、LNを使った極少額のビットコインであればUXの向上が大事だと思います。
Zebedeeは非常に面白いと思いますし、爆発的な稼ぎはありませんが持続可能なP2Eゲームが増えていくと思います。
僕も「Sarutobi」や「bitcoin miner」をやったりします。
ビットコイン好きとして、めちゃくちゃ応援したいプロジェクトです。
日本だとカストディアルのLNウォレットは法規制上難しいかもしれませんね。
スクエニがZebedeeのパートナーとしてビットコイン配りに参戦したら胸アツです。
2.テスラが保有ビットコインを75%売却🚗
テスラ、保有ビットコイン75%売却が明らかに。約1,300億円B/S計上
2022年2Qにテスラが保有するビットコインの75%を現金(ドル)に転換していたことが、決算説明資料で7月20日に明らかになりました。
ビットコイン売却により9.3億ドル(約1300億円)の現金がバランスシートに乗ったようです。
一方で、今回の決算説明会にて、イーロン・マスク氏は将来的にテスラがビットコインの保有量を増やすことに前向きであると伝えました。
新型コロナウイルスによって中国拠点がシャットダウンし、現金の流動性低下を懸念したというのが理由のようです。
テスラはエネルギーにも関連していると思い、ビットコインとの関連性もありそうです。
理由はともあれ、しっかり売っていたのだなと思いました。
売った分はしっかりと拾いたいものです。
3.アルゼンチンのビットコイントレーダーはドル購入を制限される📣
Bitcoin Traders in Argentina Restricted From Buying Dollars
高いインフレとなったアルゼンチンは、ビットコイントレーダーに対して公式為替レートでのドル購入を制限したとのことです。
資産の逃避を防ぐための中央銀行の施策です。(酷いですね)
過去90日間にペソをビットコインや他のデジタル通貨に変えた人は、公式為替市場にアクセスできないそうです。
📣🏦 BCRAからのステートメント「A」7552
🔴 BCRAは、輸入企業および個人が市場へのアクセスを要求した日および過去90日間に暗号通貨をPESOSと比較した場合、公式ドルにアクセスすることを禁止しています。
👉🏻措置は本日から発効します
現在の南米の年間インフレ率は64%ほどでかなり高いです。
一時的に購買力の国外流出は免れるかもしれません。
しかしながら、世界一自由なお金である「ビットコイン」はOTCなどで買われ、結果的に購買力の喪失に繋がってしまうでしょう。
ペソ含む法定通貨の価値は「国の信用力」に依存しており、人間関係も同様ですが一度失った信用を取り戻すのは至難の業です。
インフレ対策の気持ちもわかりますが、法定通貨の価値保存って本当に大変ですね。
おまけ.NounsDAO Japanのおもしろ企画⌐◨-◨
ビットコイナーは比較的他のトークンやNFTプロジェクトには懐疑的かと思いますが、僕自身については「Nouns DAO」というNFTプロジェクトが結構好きです。
理由はNouns DAOの搾取感がない仕組みが好きで、その仕組みを書くと長くなるので興味のある人は下記の記事を読んでいただきたいです。
Web3時代の最先端NFT|これぞ真のDAOであると名高い「Nouns DAO」とは何かを分かりやすく徹底解説!
NFT購入費用はNouns DAOの資産
誰でもNouns DAOにプロジェクト提案が可能
NFT保有者がプロジェクト提案に投票する
可決されたプロジェクトにNouns DAOの資産から資金援助
簡単に言うと、上記サイクルを回してNounsというIPを世界中に広げて有名にしていきましょうというプロジェクトです。(CC0のため好きに使ってOK)
そのNounsで、日本支部的な感じの「NounsDAO Japan」というコミュニティがあります。
Nouns DAOを参考にして、初期参加者に投票機能付き独自NFTを配布して「疑似Nouns DAO」を実現してみなさん楽しんでいます。
直近初のプロジェクト投票がありまして、僕も日本支部のNFTを持っていたので投票をしてみました。
そんな中面白いと思ったのは「Nouns全国バトンリレー」です。
7月21日には既に北海道をスタートしたらしく、沖縄までNounsメガネのバトンが渡ります。
Nounsメガネバトンは以下のような立体的なもので、シュールでおもしろいですね。
「バトンが北海道から沖縄まで回ってどうなるか」と疑問を持つでしょう。
Nounsの写真が北から南まで残り、Nounsの認知度向上に繋がる、というのが大義名分だと思います。
でもより重要なのは、コミュニティの記憶に残ることであり、それはコミュニティの維持と増加に繋がります。
共同体は同じ記憶を持つことで、より強固なものとなると考えさせられますね。
個人的に好きなところは、みなさんが経済的な利益というよりは「面白いから」というインセンティブで取り組んでいることです。
参加者には参加記念NFTを配るようですが、収益的なものは二の次かと思います。
しかも、ほとんどの人が本家NounsのNFTを持っていないでしょう。
デジタルで構築されたコミュニティがリアルで出会っていくというのが、デジタル時代っぽくて面白いと思います。
これまでいくつかコミュニティの崩壊を眺めてきましたが、やはりトークン価格下落による「金銭的な意義の喪失」が大きな原因だったと思います。
なんというか、アンダーマイニング効果に近いですかね。
ただ、Nouns DAO関連は資金投資0円でもコミュニティ参加できるため、「金銭的意義の喪失」は生まれにくく崩れにくいコミュニティな気がします。
本家Nouns DAOからの資金援助が高すぎず、低すぎないような良い塩梅が続くことによって保たれると思います。
コミュニティのミッションは「Nounsを世に広めること」であり、抽象的ですがわかりやすく、これが達成されることによりNFT保有者の価格も(おそらく)上がるでしょう。
正直「Nouns DAO」というプロジェクトは、投資家が結構リスク背負ってくれていると思います。
一方、投資家も経済的な収益より「面白そう」という理由でNFTを買ってそうなのが好きです。
プロジェクトの構造がコミュニティを決める、そんな気がしています。
みなさんが推しの「ビットコイン以外」のプロジェクトは何かありますか?
もしあればぜひ教えてください!
ビットコイン関連ですが、この記事の最初のZebedeeとかも結構好きです。
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過去の記事:
#11 中央アフリカがビットコインのサイドチェーン「Sango」の立ち上げへ🏝
#10 SEC議長のゲンスラー氏がビットコインは証券でないと述べる💰
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