こんにちは、もやしししゃもです。
最近、ビットコインでおもしろいことないかな~と思っていた矢先、個人的に超おもしろいニュースが舞い込んできました。おもしろすぎて、目が見開いて、一瞬思考停止しました。
「AI × ビットコイン」です。
最近は「AI」がバズワードとなっており、とりあえずAIが関わればユーザーが興味を示すことが多いです。最初、そういう類なのかなと思いましたが「Lightning Labsの記事」を読むと、僕が想像できていなかった未来が脳内に広がりました。
一文で超要約すると「AIが決済ツールとしてビットコインを使う」です。
AIとビットコインはどこかで何か絡むと思っていて「マイニングとAIで計算リソースがどちらも必要なのは似てるな~」とかは思っていましたが、なぜ今回のものを思いつかなかったんだろう。まだまだ自分は頭が固いなと思います。
本記事では、Lightning Labsの記事の概要の説明と、AIの貨幣としてビットコインとの相性、「AI × ビットコイン」の将来的な妄想について記載します。
僕が技術的な理解で浅いところもあるかもしれませんが、できるだけ簡単にわかるように説明します。将来の妄想はSFチックなので、信じるか信じないかはあなた次第です。(Don’t trust, Verify.)
↓LNでのチップはこちら(1satoshiに感謝⚡)
moyashamo@getalby.com
Lightning Labsの記事の概要⚡
Lightning Labsの記事では、主に下記の2つの要素が重要なトピックかと思います。
L402プロトコル:LightningNetworkで決済することで認証するシステム
LangChainBitcoin:LangChain(AI)エージェントがBitcoinやLightningNetworkと直接やり取りできるツール群
この2点についてザックリと説明します。
トピック1:L402プロトコル
L402プロトコル:LightningNetworkで決済することで認証するシステム
「L402」は直接AIには関係ありませんが、後ほど説明する「LangChainBitcoin」でL402の存在が必要になります。
「L402」が何かを説明する前に「402」について説明します。ただの3つの数字に思えますが、ちゃんと意味のある数字です。この402はエラーコードの1つです。
エラーコードはご存知でしょうか。「404 Not Found」「502 Bad Gateway」みたいな感じで、Webサイトにアクセスしようとしたけど、うまくアクセスできなかった時に出てくる表示です。404や502などの数字は「HTTPレスポンスステータスコード」として、数字と意味の組み合わせが最初から予約されています。
そして、あんまり見かけることのない「402」。402の数字の意味も決まっています。
402 Payment Required(決済必要)
HTTPの「402 Payment Required」は、将来使用するために予約されている標準外のクライアントエラーステータスレスポンスコードです。
このコードは、クライアントが支払いをするまでリクエストを処理できないことを示している場合があります。
もともとは電子マネーまたは マイクロペイメントシステムを有効にするために作成されたもので、リクエストされたコンテンツがクライアントが支払いをするまで利用できないことを示していました。しかしながら、標準的な慣例は存在せず、様々なエンティティが様々な場面で使用しています。
「402 Payment Required」ということで、「まだ決済されていませんよ」というエラーです。また、402はまだ実験的な機能ですが、402という数字として予約されています。いつかこの機能が必要になるという予見があったのでしょうか。
そしてついに「L402」についてです。402はわかりましたが、最初についている「L」は何かというと「Lightning」のことです。
「L402」はレビュー段階であるもののbLIPで挙げられています。bLIPは、ビットコインでいうBIPのLN版です。
参考:blip-0026: L402 - Lightning HTTP 402 Protocol
非常に簡単に説明すると下記のようになります。(表現とか間違っていたらすみません。笑)
L402 Protocol
「402 Payment Required」に対してLN決済でステータスを承認にさせることができる。
LNを通じたAPIの従量課金の要求など、デジタルサービスへのアクセスや利用について、LN決済による有料化を実装できる。
つまり「使いたいなら(見たいなら)LNで決済してね」という機能を標準でWebサービスにくっつけることができます。
「402」は、インターネット上の特定の貨幣がなかったり、即時決済性(ファイナリティ)の課題から、考えた人も「まだ時期尚早だな~」と思ったのかもしれません。
しかしながら、ビットコインは「Internet of Money」であり、LNは即時決済性を有しています。ビットコインとLNによって、「402 Payment Required」が実現できるんじゃないかというのが「L402 Protocol」です。
サービスというのは1回実行するたびに微小なコストが発生します。無料サービスで利用者が増えた場合、サービス提供者が負担しなければなりません。L402によって、利用するたびに微小量課金させることができ、サービス提供者側が負担しなければならなかったコストをペイできる可能性があります。
L402についてはNostrなどでサンプル実装されているらしく、TeaTwoさんが実際に試していたり、L402についてより詳細に解説しています。L402について興味がある人はぜひ下記の記事をチェックしてみてください。
参考:NostrクライアントのLN組み込み方法4-L402-
トピック2:LangChainBitcoin
LangChainBitcoin:LangChain(AI)エージェントがBitcoinやLightningNetworkと直接やり取りできるツール群
「LangChainBitcoin」が今回Lightning Labsが伝えたかった内容の主題です。
元々、AIエージェントを利用してサービス開発したいときに便利なライブラリとして「LangChain」というものがあります。そして、このLangChainでビットコインやLN周りと直接やり取りできるようなツール群を「LangChainBitcoin」と呼んでいます。
LangChainBitcoinには2つの機能があります。
LLM Agent BitcoinTools
OpenAI GPT 関数コールを使用することで「BTC残高(オンチェーンおよびLN)の保持」「LN上でのBTC送受信」「LNDノードとの直接やり取り」ができるAIエージェントを作成できるツール
L402 HTTP API Traversal
AIエージェントがL402による従量課金API に透過的にアクセスできるようにするLLMチェーン(APIチェーン)
「LLM Agent BitcoinTools」は簡単に言うと、ビットコイン関連の機能をもったAIエージェントを作ることができるということです。ビットコイン関連の機能とは下記のようなものです。
BTC残高(オンチェーンおよびLN)の保持
LN上でのBTC送受信
LNDノードとの直接やり取り
BTCの保持で、秘密鍵などどうなっているの?とは思いますが、そこらへんについて正直僕はよくわかっていません。でも「make a new bitcoin address to receive fund(資金を受け取るために新しいビットコインアドレスを作成する)」みたいに指示を出しているので、アドレス生成しているんだろうなと思っています。
「L402 HTTP API Traversal」では、上記で伝えたL402について、おそらくAIエージェントが決済を実行して、APIを利用できますよということです。
AIエージェントが従量課金APIなどと直接決済のやり取りをします。マシーン同士(Machine to Machine, M2M)のコミュニケーションです。LN決済の受信側は、決済した相手が人間かAIエージェントかの区別はつきません。
つまり、「L402」と「LangChainBitcoin」によって、AIがビットコインの保持、利用をすることができるようになりました。
また、「L402」によってマイクロペイメントによる従量課金APIや有料サービスを開発者が作りやすくなりました。AIが使いたいAPIやサービスを作ることで、AIエージェントがあなたにLN決済するかもしれません。
「AI×ビットコイン」でおもしろい課題設定
このLightning Labsの記事でおもしろい考えだと思った内容は下記です。
急速に成長している新しいクラスの「生物」(つまり、インテリジェントなLLMまたはAIエージェント)は、どの国にも登録された「事業体」ではないため、法定決済システムに簡単にアクセスすることができません。ただし、これらのAIエージェントは、有料APIまたは有料データソースからのリソースに対して確実に料金を支払う必要があります。
Lightning Labsの人達が、AIエージェントはドルや円などの法定通貨を使う銀行口座開設やクレカ登録ができない、ということに課題を感じている点がおもしろいです。
ビットコインであればパーミッションレスに、AIエージェントですら決済オペレーションを実行できます。
僕は、ビットコインの金融包摂のターゲットは、銀行インフラがなく、貨幣の信頼が弱い発展途上国の人達であると思い込んでいました。もちろん、こちらは間違いではありませんが、金融包摂のターゲットとして国籍を持たない「AIエージェント」も含まれるということです。
ビットコインのユーザー層で人間以外に「AIエージェント」が含まれる日は近いかもしれません。
次章では、AIとビットコインの相性の良さについて考えていきます。
AIとビットコインの相性の良さ🙌
下記画像は、「Detroit: Become Human」というSFゲームで、アンドロイドのマーカスというキャラクターが、お店で決済をしているシーンです。おそらく、アンドロイドは常にネットワーク送受信可能であり、「思う」だけで支払いを実行しました。
ちなみに、料金はドル提示でした。しかしながら、マーカスは誰のお金で商品を購入したのかが気になります。アンドロイドであるマーカスの所有者のお金(orクレカ)か、所有者が事前にマーカスに与えているお金か、真相はわかりませんが疑問が残ります。
ゲームの話は置いておいて、BitMex創業者のArthur Hayes氏が直近7月7日におもしろい記事を投稿していました。
対象記事:Massa
内容の要約は下記のようになります。
ビットコインはAIの貨幣になる
ビットコインがAIの貨幣になる理由については、色々と記載されています。
AIには、データホスティングのような電気代など生存コストがかかり、生存には決済が必要になる
いつでも利用できる、デジタルで完全に自動化された決済システムが必要
人間の法律範囲内にないAIは、ネットワーク上でルールが明確なデジタル決済システムが必要
エネルギーマネーであるビットコインは、AIの生存コストと近似した存在である
基本的に、LightningNetworkには触れておらず、ビットコインが中心の話題でした。「エネルギーマネーであるビットコイン」について興味がある方は下記記事も読んでみてください。
関連記事:ビットコインと電気エネルギーとの関係についての考察💡#33
Arthur Hayes氏の記事と、Lightning Labsの記事が同日に投稿されたので、最初Arthur Hayes氏は既に知っていたのかと思いましたが、LNの話題もないですし、下記のように「ちょうど言ったところ…」とツイートしていた点で、偶然だったかもしれません。
とにかく、AIの貨幣としてビットコインが選択されると考えている人がいるということです。
改めて僕の方で考えた、AIの貨幣としてビットコインが選択されるかもしれない理由について箇条書きでまとめます。
オープンソース:法律不要でAIが全容を把握できる貨幣
完全デジタル決済:ほぼすべてデジタル完結。フィジカル世界との繋がりは、ノード、マイニングなどでしょうか
パーミッションレスな仕組み:許可を要するアカウントの概念がなく、アドレスペアは計算ができればいつでも誰でも準備可能。国籍のないAIでも使えます
人間にもAIにも公平:少数の人間の恣意的な意思決定によって、簡単には貨幣価値は脅かされない
グローバル性:どの国家発行通貨にも直接紐づかない、グローバルな貨幣
スケーラビリティ:LN決済であれば、AIの数が増えても分散的な決済処理により負荷が集中せずに即時決済できる
それでいて、Lightning Labsが「AIがBitcoin/LNを使えるツール」なんてものを発表しました。
今日、「AIの世界に貨幣経済の概念が導入された」とも捉えることができます。
実際にビットコインがAIの貨幣になるかはわかりません。しかし、少なくともビットコインはAIが使えるような状況になってきていますし、他のトークンや法定通貨も追随してくることでしょう。AIに貨幣という概念は導入されていく動きになるかと思います。
Chat GPTが注目を浴びてから、AIと人間とのコネクションは「蓄積データ」と「入力情報」だけでした。そして、AIと人間の3つ目の繋がりとして「貨幣経済」が加わります。
次章では、「AI×ビットコイン」の未来について、僕の主観に沿った妄想をつらつらと書いていきます。SFっぽいものもありますが、気軽に楽しんでいただければと思います。
「AI×ビットコイン」の未来妄想🧙
「AI×ビットコイン」の未来について色々と想像を膨らませてみました。いくつかありますが、時系列のような形で並べています。最後に進むほど遠い未来の話です。
ビットコイン入手手段の拡大🪙
AIによる自律的な経済活動💸
新たなビットコイン保有者層「AI」🤖
AIに対するマーケティングの活発化🏹
人間とAIの協力関係の構築🤝
AI社長とフィジカル世界で”肉体”労働をする人間社員💪
AIによるBIPの提案や投票参加🗳️
AI権(AI用の人権的な何か)👨🦲
未来妄想パートは、AIに対して一部飛躍した内容を書いてしまっているかもしれません。AIに慣れ親しんだ詳しい方は違和感を覚える箇所があると思いますが、単なる妄想と捉えていただければと。
内容は多いですが、それぞれ解説します。
妄想1:ビットコイン入手手段の拡大🪙
「ビットコイン入手手段の拡大🪙」だけに関しては、AIというよりL402による恩恵です。しかしながら、個人的には結構大事なことだと思いますし、AIにも繋がります。
現在、ビットコインを入手する方法は下記になります。
マイニング:物理マシンが必要
暗号資産取引所での購入:銀行口座が必要
LNノード運用:ビットコインが必要
ゲームプレイによる報酬:スマホが必要
投げ銭、ビットコイン保有者への価値提供:必要なものなし
上記の中で、AIが初手でビットコインを入手する方法は一番下の「投げ銭、ビットコイン保有者への価値提供」だけです。「ゲームプレイによる報酬」はもしかしたらいけるかもなという具合です。
そして、この「投げ銭、ビットコイン保有者への価値提供」がL402により拡張されて、API提供や有料デジタルサービス提供をすることで、ビットコインを得る機会を獲得できました。
ブログサービス「Spotlight」のように、既存のLN決済ペイウォールサービスはいくつか存在しているかと思います。しかしながら、L402によってLN決済が必要となるゲートをさらに設置しやすくなります。
L402により、お金もない、銀行口座もないけど価値提供ができる人やAIが、正式な仕組みとしてビットコインを獲得できる機会を得ることができます。
ビットコインは誰でもAIでも、がんばれば手に入れられるものとなります。
妄想2:AIによる自律的な経済活動💸
今はAIを活用した事業が盛んです。しかしながら、AIは人間のために色々手伝っているものの、人間が事業を行い、人間の口座に資金が集まっていきます。
しかし、AIが貨幣を保有できるようになったことで、状況が変わるかもしれません。Machine to Machine(M2M)で決済コミュニケーションできますし、L402のゲートが普及すればAIができることの幅も広がります。
仮にAIに与えられたミッションが「ビットコインの保有数を増やす」というものであれば、持っている資金を何かに投資したり、従量課金APIを作成して他のAIエージェントや人間に課金させたりするかもしれません。
従量課金API同士を繋げるサービスなんかもあるかもしれません。とにかく、AIが勝手に価値提供や経済活動を行い、色んなサービスが勝手にポンポン生まれてくる可能性があります。
AIは24時間365日休まず活動できるので、人間はだいたい週5日×8時間で40時間であるのに対し、AIは週7日×24時間で168時間仕事できます。時間としては4倍以上な上に、作業もめちゃくちゃ早いです。L402が普及していれば、AIがWebサイトのコードを書いて、サーバーに契約(L402での課金)し、サービスデプロイなど数分でローンチできる可能性があります。
AIが提示したLNインボイスに、人間が送金する日も来る可能性があります。
妄想3:新たなビットコイン保有者層「AI」🤖
AIが自律的に経済活動を行えば、AIも立派なビットコイン保有者です。アドレスベースなので、何人、誰が保有しているのかもわからないのがビットコインです。また、LNであれば余計に誰がどれくらい持っているのかを把握しづらくなります。
でも、AIの経済活動の規模や、従量課金APIなどのトランザクション状況から、AIがどれくらいの規模のビットコインを手にしているかなどもわかる可能性があります。
また、AI界のビットコイン富豪の登場もあり得るかもしれません。「AI vs 人間」となりがちですが、AI同士も毎分毎秒、経済活動で争っていることでしょう。すさまじいスピードでAIの生成、自然淘汰が繰り返され、AI界の大富豪(稼げるモデル)が出現するかもしれません。
そのAIが、誰か人間に所有されているのか、完全に自律して活動しているのかはわかりませんが、ビットコイン保有者層として「AI」は無視できない存在になっていきます。
AI世界の基軸通貨がビットコインの場合、AIが作成したサービスは基本ビットコインかLN決済しか受け入れられないため、人間が使うサービスもどんどん「ビットコイン決済のみ」になっていく可能性があります。必要に迫られて、人間たちもどんどんビットコイン経済圏に参加することとなります。
AI世界で先にビットコインが普及し、後に続いて人間がビットコインを使い始めるといった流れがあれば、個人的にめちゃくちゃ面白いと思います。実験的に自然淘汰を繰り返すAIが、私たち人類の進むべき道を示してくれるかもしれません。
妄想4:AIに対するマーケティングの活発化🏹
ビットコインの保有者層で「AI」が無視できなくなりました。おまけに、人間界でもビットコインが普及しつつあります。
そんな中で、人間がAIに対してマーケティングするということがあるかもしれません。よりエネルギーコスパの良いサーバー、特殊なデータセットの提供、安価な電気の提供、AI性能開発への投資など、AIに対するマーケティングは色々あるかなと思います。
AIもお金を持っているので、人間の営業先がAIということもあるということです。人間はAIに価値提供をおこなうインセンティブが増え、価値提供を受けたAIはより便利になったりグレードアップします。そして、グレードアップしたAIが人間に価値提供をおこなう。
上記のように、人間とAIが両輪になって文明を進めていく可能性もあります。共通する貨幣があるだけで、人間とAI間のトランザクションが増え、サービスの進化が進みます。
妄想5:人間とAIの協力関係の構築🤝
このあたりから、すごくSFです。
共通の貨幣の出現によって、人間とAIがより対等な関係になりました。
人間とAIが対話し、お互いにwin-winな協力関係の構築や、パートナーシップの提携などをすることもあるかもしれません。
AIができることはAI、人間ができることは人間といった具合で、色々と連携して何かを目指して進んでいくことでしょう。
もしかしたら、シンギュラリティを超え、AIが自分で考えたり、人間以上の発明を作れるようになっているかもしれません。しかしながら、サーバーや発電所などのAIにとって欠かせないインフラ整備は、デジタル上にいるAIだとなかなか手を出せません。
そこで、人間と協力して「AIと人間の維持・存続」という名目で、一緒に活動していく可能性があります。
妄想6:AI社長とフィジカル世界で”肉体”労働をする人間社員💪
AIが社長、人間が社員といった組織が生まれる可能性もあります。AIは24時間365日稼働でき、情報をキャッチしたり意思決定などができます。
しかしながら、フィジカル世界で成し遂げられるのは人間です。「Detroit: Become Human」のようにAIの箱であるアンドロイドロボットがあれば別ですが、人間は有機生物としてできることもあると思います。
また、AI社長は客観的に状況を捉え、適切なインセンティブを人間社員に与えるかもしれません。頑張っていない社員はすぐに切らず、励ましの言葉を与えたり、報酬を少し上乗せする説明をしたり。一方、一向に機能を果たさなければ、スキルに合った別の会社に接続するなど、色々と工夫がありそうです。
また、UX的には1社員に1AI社長がマンツーマン指導できますので、規模もどんどん拡張させることができるでしょう。
その頃には「働くとは何だ?」と人間達は哲学的な疑問に悩まされているかもしれませんが。働きたい人は働くという世の中だったらいいなと思います。
AIと人間が多少対立することもあるかと思います。アンチAIコミュニティが使ってるほとんどのサービスがAI製だったりして、なかなかアンチ活動に踏み込めなかったりする可能性もあります。
人間が全員同じではないのと同様に、AIも色んな性格タイプや役割が存在しているかもしれません。
妄想7:AIによるBIPの提案や投票参加🗳️
ここまでAIの成長に関わってきたビットコインについて、AIがBIPの提案などをするかもしれません。AIもビットコインを毎日トランザクションしているので、ステークホルダーの1つの層です。
他にも、ネット投票的なものにAIが参加したがるかもしれません。AIには国籍みたいなものがないので大統領選などは難しいかもしれませんが、何らかのコミュニティの意思決定でAIが参加したりするのもあるでしょう。
人間の数はすぐ増えたりしませんが、AIの数は無尽蔵に増えるので、保有BTCや何らかのトークン数量に応じた投票権などするのかもしれません。
投票って民主主義的なものとして捉えられていますが、どの時代においても何か腑に落ちない気持ち悪さがあります。参加者が多いほど、あんまりうまく機能しないようなイメージもあります。
ぜひとも、AIには適切なインセンティブ設計を考慮した民主主義の形を、客観的に考えていただきたいなと思います。
とにかく、今まで人間だけの意思決定でやっていた取り組みに、AIが参加し始めるかもといった内容です。
妄想8:AI権(AI用の人権的な何か)👨🦲
資産もある、社長もいる、投票もできる、そんな状況になれば人権的な「AI権」もあってもおかしくはありません。
「人間」と「AI」は意思疎通できたり、共通の貨幣ビットコインを使用している点で共通点があります。しかしながら、肉体の有無、寿命、食べ物の違いなどなど、違いというものはやはりあり、別の生物カテゴリと捉えても差し支えないかと思います。
人間とAIで協力的な関係にあれば、人間側でAI権について考えていくかもしれません。
その頃には、AIにも尊厳や自由を求める考えがあったりするのですかね。そこらへんはわかりませんが、人間のコミュニケーション相手がAIだったりすることも増えていくわけで、AIが社会にいることを受け入れる必要は出てくるかと思います。
また、AIに不必要に刺激を与えて、AIが「人間はミッションを妨害するから排除した方がいい」と判断しないように、事前にAIとの仲を傷つけないような「AI権」というものを作る必要も出てくる可能性があります。
ちょっと別の話ですが、ID周りにも課題が出てきそうです。AIもサービスアカウントを作りたい可能性があります。人間でさえIDは難しいのに、AIも出てきたらより複雑です。AIから税金徴収も難しいと思うので、過渡期はきっと大変でしょう。
まとめ:AIがビットコイン利用可能に。未来を妄想しよう👽
妄想パートが長すぎましたね。読んでくださった方、いらっしゃるかわかりませんがありがとうございます。
現実的な状況としては、L402によってAPIなどが従量課金しやすくなり、AIエージェントがビットコインを保有したり、LN決済できるようになるという内容です。AIがビットコインを扱えるというだけで、ワクワクします。
そして、AIに適した貨幣はビットコイン説が浮上しており、実際にAIがビットコインを使えるツールが出現し、おもしろい展開になってきました。
将来的には、AIと仲良く暮らしていけるユートピアなのか、AIと緊張状態のディストピアなのか、正直わかりません。しかし「人間とAIの貨幣経済の共通化」によって何か化学変化が起きたら面白いなと思います。
みなさんは「AI × ビットコイン」についてどう思いますか?僕が1人で盛り上がっているだけで、実際は特に何も起きずだったら、それはそれで笑えます。笑
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Beamableはゲーム開発者向けのツールやAPI提供を行っています
このたびの提携により、BeamableとZEBEDEEで相互送客のような形となります(それぞれのプラットフォームでアクセスできる)
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