こんにちは、もやしししゃもです。
久しぶりのオピニオン記事です。ビットコインの好きなところを解説します。ぜひ、ビットコインを知ったばかりの方や、今から学ぼうと思っている人に見てもらえたらと思います。
ビットコインを学び始めたばかりの人は、たいてい「x年後に儲かる」だとか「xxx万円になる」みたいな情報にたどり着きがちです。でも、金銭的なところでいえば値動きするだけなので、株などの他の投資商品とあまり変わりません。
正直、ビットコイン学び始めの方がこのマイナーな記事にたどり着いたら、かなりレアだと思います。。笑
しかしながら、ビットコインは特有の良さであったり、おもしろさがあります。僕の個人的なビットコインの好きなところを述べながら、ビットコインの本質に触れていただければと思います。
好きなところに共感できそうなものがあれば、ビットコインにハマってしまう素質があると思います。
↓LNでのチップはこちら(1satoshiに感謝⚡)
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ビットコインの個人的に好きなところ5つ
下記がビットコインの好きなところ5つです。1つずつ解説します。
誰にも左右されなくていい👌
自由に関わることができる🗽
公平への徹底的なこだわり🤝
再現性の低さ🧪
学びが多い📚
1.誰にも左右されなくていい👌
ビットコインの良いところとして、誰にも左右されなくても良いという点があります。つまり、トラストレスです。
創設者、CEO、インフルエンサー、政治家、権力者など発言力がある人に脅かされることはありません。もし脅かされてしまったら、ビットコインに対する理解不足があるか、思考実験が足りないか、ビットコインが本当に欠陥を抱えているかもしれません。
有名な投資家が「ビットコインはゴミだ」と言っても涼しい顔でいられます。いくら偉い人やすごそうな人に「ビットコインはゴミだ」と言われても、ビットコインは変わらず約10分のブロックを生成し続けます。
また、ビットコインの保管方法によっては、突然の口座停止などはなく、暗号や数学によってビットコインを保有することができます。
CEO自体がいないため、CEOの独断でコアデザインが変わるみたいなこともありません。CEOが年齢を重ねて、代替わりが発生することもありません。
ビットコインは比較的属人性が弱いため自分の管理下で捉えることができます。他人が排除されることによって、よりシンプルに考えることができます。
一方、2017年のビットコインキャッシュが生まれた時期のように、派閥が分かれたり、何を選べばいいかわからないような混乱期は、誰かに左右されてしまう人もいるかもしれません。
もちろん自分で考えて判断するのがベストですが、いきなり選択を迫られても難しいですよね。そんな時に向けて、ビットコインへの理解を深め続けたり、思考実験を繰り返し続けることは大事なことです。
誰にも左右されないというのは、裏を返せば誰も導いてはくれません。自己責任の要素が強いですが、自己責任が前提になっている点で、逆に安心できるところがあると僕は思います。「誰も信じなくていいんだ」という前提に立つと、頭の中がクリーンになります。
2.自由に関わることができる🗽
ビットコインは誰でも許可なく自由に関わることができます。
自由にマイニングできる
自由にノードを建てられる
自由に送金を実行できる
自由に攻撃できる
自由にアイデアを共有できる:BIP、SNS発信など
稼ぐも良し、貢献するも良し、悪さをするも良しです。
「悪さ」も個人的に大事だと思います。何かズルできれば、それは欠陥が早く見つかったということで考えることができます。悪さが許されているのに不正が行われていなければ、悪さの実現性が低いということが時間の経過とともにわかってきます。
ビットコインは自由でありながら、アルゴリズムによるルール設定によって2009年から今日まで続いています。法律では悪さがバレたら捕まりますが、ビットコイン上では悪さすら自由です。
そして、ビットコインはどんな人も受け入れます。ビットコインが好きな人はもちろん、決済としてのユーザー、ビットコインを憎んでいる人も受け入れます。
この自由さがビットコインの強さです。誰が関わったとしても、どのように関わったとしてもビットコインは続きます。僕ら人間が勝手にビットコインを自由と思っているだけで、ビットコインは人間に対して何の感情もありません。まさに、デジタル上の自然物のように思います。
3.公平への徹底的なこだわり🤝
The nature of Bitcoin is such that once version 0.1 was released, the core design was set in stone for the rest of its lifetime.
ビットコインの性質上、バージョン0.1がリリースされると、そのコアデザインはその生涯にわたって固定化されます。
— Satoshi Nakamoto
ビットコインのコアデザインは初期から変わっておりません。何をコアデザインとするかは人によるところがあるかもしれませんが、PoWや発行ルールなどの貨幣において重要なインセンティブ設計は変わっておりません。
2009年に始まったビットコインのコンセプトは、Satoshi Nakamotoが2007年以降考えたデザインです。Satoshi自身の言葉で、コードを書くよりもコンセプトデザインに時間をかけたようです(参照)。Satoshiの公平へのこだわりはすさまじいと思います。ビットコインの公平さ、不公平さについては下記の記事でまとめています。
関連記事:ビットコインは公平か不公平か?#53
「公平」というのは主観的であるのでかなり難しいです。ある人が公平だと思っても、別の人は不公平に見えるかもしれません。そして、ビットコインは多数の人に「公平」と思われる必要があります。
Satoshi Nakamotoは匿名の存在で一切信頼性もありません。そんなSatoshiが作った「Bitcoin」というプロトコルを信頼してもらうためには公平、フェアネスが厳密にデザインされている必要があります。
そして、貨幣というのは先行者利益というものがあります。ビットコインを生み出したSatoshiは必ず誰よりも先行者になりますが、大量売却などせずに姿をくらましました。そして、匿名であることも維持し続けています。Satoshiはビットコインを初めてネット上に書き込んだときから、公平性への徹底的なこだわりがあるように思います。
公平な貨幣システムというものは、なかなか無いように思います。どこかが不公平で不当に稼げるポイントがなければ、そんな大変な貨幣システムを作るインセンティブがないからです。
Satoshiは純粋にビットコインを思いついたから作ったんじゃないかと思います。Satoshiの先行者利益を犠牲に、ビットコインという公平な貨幣システムを人類は恩恵として受け取ることができます。
4.再現性の低さ🧪
下記の記事でも書いていますが、ビットコインの再現性は低いと考えています。一見、コードが全部公開されていて真似することは簡単そうですが、実現には道のりが長すぎます。
記事の、再現性が低い理由は下記のようになります。詳しく内容を見たければ、ぜひ記事を読んでみてください。
Satoshi Nakamotoが守った自身の匿名性
プレマイニングの実質的排除
オープンソース
価格0での運用
自然発生的な価値形成
プルーフオブワーク(PoW)の設計
真似しても儲からないしつまらない
ビットコインの長い歴史
再現性が低いと、唯一無二の存在にもなるかと思います。「Bitcoin is Bitcoin」です。なんだか、カッコよくてワクワクします。
そして、なんとか奇跡的に生まれたビットコインが、自分が生きている時代に出現し、自分自身が知ることができていることに驚いています。ビットコインの本質を理解できている人は、個人的な感覚ではかなり少数だと思います。
ビットコインは今後、何かしら課題を抱えるかもしれませんし、人間社会にうまく馴染めないかもしれません。しかしながら、Satoshi Nakamotoという存在が垂らしたビットコインという雫が、全世界の人に波及し始めているのは事実だと思います。
ビットコインというプロジェクトは地味ですが、じっくりと時間をかけて人類に影響を与えます。ビットコインが生まれて14年ですが、まだ14年と思うか、もう14年と思うかは人によるでしょう。
ビットコインという奇跡の産物は、僕が何度生まれ変わっても見つけられない気がするので、仮に終わりがあるならばその日まで見届けたいと考えています。
5.学びが多い📚
ビットコインはとても学びが多いです。ビットコインの本質を理解できない人が多い理由でもあるかと思います。
ビットコインに関わる分野は多岐に渡ります。
政治
ゲーム理論
貨幣史
ネットワーク理論
金融
暗号学
情報理論
検閲
法律と規制
人間組織
心理学
もちろん、僕は上記の全てを完璧に理解できているわけではありません。全部を理解できる人は相当な天才くらいでしょう。わからない分野があるからこそ、ビットコインには学びがあり続けます。
ビットコインを初めて知った時、僕はこんなに深い存在だとは思いもしませんでした。友達の友達がマイニングでビットコインが儲かったみたいなツイートを見て知りました。(その後、なぜか失くしてしまったらしい。。)最初は何かのゲームマネーだと思っていました。
僕のビットコインとの歴史は下記の記事で書いています。
関連記事:僕がビットコインを好きになるまで😎#26おまけ
でも、蓋を開けて見ると深すぎます。「儲かりたい!」みたいによこしまな気持ちで入ったつもりが、謎に貨幣史を学んだり、暗号学、ゲーム理論などを考え始めてしまっています。今になっては、アウトプットとしてビットコインのニュースレターなんかも始めてしまいました。
ビットコインは学ぶことが多い上に、興味が沸き出てきて取り憑かれたように調べまくってしまう魔力があります。一般的な送金や保管方法はもちろん、ビットコインの歴史から、人類の歴史までも学ぶことでビットコインをより深く理解することができます。
すべての物事がビットコインに繋がっているんじゃないかと思ってしまうほどです。
ビットコインを学び始めであったり、知ったばかりのタイミングの方は学ぶ範囲の広さを恐れなくてもいいです。まずは、どうにか入手して、少額で送金したり、色々気軽に遊んでみましょう。
そして、ちょっとずつ疑問が出てくるかと思います。なぜ成り立っているのか、誰が運営しているのか、秘密鍵ってどれくらい安全なのか、運営している人のやる気の源泉は何か、半減期ってなんだ、などなど。
疑問や不安が興味に変わり、芋づる式にビットコインへの興味が沸き出てきます。
ビットコインは学びが多いため飽きません。時代の変化とともに、人間社会との繋がりはアップデートされますし、Lightning Networkなどのようにビットコイン自体が進化したりもします。
全てを理解できてしまってはつまらないです。ビットコインは、終わりなき学びを楽しむことができます。
まとめ:ビットコインの虜になりすぎないよう注意❌
ビットコインの個人的に好きなところを解説しました。
誰にも左右されなくていい👌
自由に関わることができる🗽
公平への徹底的なこだわり🤝
再現性の低さ🧪
学びが多い📚
金銭的な損得の話が全然出てこなかったので、人によってはつまらなかったかもしれません。でも、ビットコインへの興味が金銭的な部分しかなければ、数日もすれば興味を失うことでしょう。金の切れ目が縁の切れ目です。
そんなことより、ビットコインの本質的な部分を楽しみましょう。ビットコインは深くてハマるポイントがたくさんあります。
下手すると、僕みたいな「ビットコイン脳」になってしまい、四六時中ビットコインのことが頭によぎるようになります。会話していると、何かとビットコインに繋げてしまいそうになってしまいます。そうなりたくなければ、ビットコインとは淡泊に付き合っていくことがオススメです。
逆に、ビットコインに浸りたければ大歓迎です。ぜひ僕の記事リストから興味のあるものを読んでみてください。気軽な記事から重厚な記事まであります。
関連:オピニオン記事リスト
おすすめ記事もいくつかピックアップします。ぜひ、暇な時に読んでみてください。
ビットコインの格言・ミーム用語18選📚#32:一番気楽な記事と思います
今週のビットコイン関連ニュース⚡
ビットコイン現物ETF、新たに3社が申請 SECの懸念に対応し再挑戦
BlackRock以降、Valkyrie、Invesco、WisdomTreeの3社がビットコイン現物ETFを申請
いずれも過去非承認で、再チャレンジとのこと
BlackRockが動いてから、一気に動き出しましたね
Volatility Sharesはレバレッジビットコイン先物ETF「BITX」がSECに承認されたと発表
2倍のレバレッジとのこと
ビットコイン先物ETFで、現物ETFと異なりますが、この時期なのはわざとっぽさがあります
ニューヨーク市のスパ、ビットコインマイニングで暖房用熱を取得
ニューヨーク市の浴場とスパ「Bathouse」が、プールの暖房も兼ねた小規模なビットコイン採掘作業を行っていることを明らかにした
ビットコイン支払いも受け付けているとのこと
マイニングの熱をも利用する、これめちゃくちゃ好きです
おまけ:ビットコイナー反省会のライブ放送でZAP⚡
2023年6月25日放送のビットコイナー反省会のライブ放送で面白い試みがありました。
YouTubeのライブ放送中に、Lightning NetworkでQRコードを読みこめばチップを送ることができます。そして、メッセージをくっつけると、動画に表示されます。
おそらく、ZEBEDEEウォレットを使った取り組みかと思いますが、僕も試しに「V4V(Value for Value)」というメッセージを送ってみました。ZEBEDEEから送ったので、僕のアカウント名が出ています。別のウォレットから送ると、基Anonymousになるかと思います。
ほとんど手数料無料で、KojiさんとJoeさんにチップを送ることができました!
もし、YouTubeのスーパーチャットで送ると、YouTubeから30%、モバイルだとアプリ手数料が取られ、半分くらいしか残らないそうです。もちろん、みんながYouTubeでZapをし始めたら、YouTubeの取り分がないので怒ってアカウントバンなどありそうです。
でも、ファンの素直な応援の想いが50-70%ほどしか届かないのは違和感があります。たしかに、ライブ配信でYouTube側のコストがあるかと思いますが、結構取られるんだなと思いました。
プロ配信者は、そこから所得税などで減りますし、結構大変そうですね。
スマホ経由でのスパチャではApple税などがかかってくるのが個人的に変だなと思います。スマホは管理社会という感じがします。
価値移転がスムーズな世の中が来たら面白いなと思います。ライトニングだとリアルタイムなので、配信系に合ってそうです。⚡
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過去の記事:
#55 BlackRockがビットコインETFを申請🪨#55
#54 米司法省、マウントゴックス事件の容疑者を特定・起訴#54
#51 Nunchukが気になってCOLDCARD Mk4など買った!👛#51
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